重賞データcheck
 今週は中距離G1の大阪杯が阪神芝2000mで行われる。さらにダービー卿CTも開催される。 そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第68回 大阪杯(G1)

3月31日(日) 阪神競馬場 芝2000m

 阪神競馬場の芝2000mで行われる大阪杯。2016年まではG2競走だったが、春の天皇賞や宝塚記念、安田記念、そして海外G1を目指す馬など充実したメンバーになる年が多く、17年からG1に昇格した。その記念すべき昇格1回目の一戦は、G1・3勝(当時)のキタサンブラックが1番人気に応え見事に優勝。ほかに名牝ラッキーライラックなど、実力馬が優勝を重ねている。昨年はジャックドールがG1初制覇を果たしたこの一戦。今年はどの馬がタイトルを手にするのか。過去の傾向を分析してみよう。
過去のデータをCheck!

チェック13、5番人気苦戦で穴馬にチャンスあり

 まず人気別(G2時代も含む過去10年)では、1番人気が複勝率70.0%、2番人気が同60.0%と安定。ただ、1番人気はG1昇格後に2連勝したあとは勝てておらず、昨年のスターズオンアースも惜しい2着だった。
 また3、5番人気がどちらも複勝率10.0%と苦戦しているため、その分、中位人気勢の好走が多く見られる。11番人気以下になると苦しいが、10番人気あたりまでの穴馬なら積極的に狙いにいく手もありそうだ。
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【人気別成績(過去10年)】
人気 成績 勝率 連対率 複勝率 G1昇格後
1 2-2-3-3 20.0% 40.0% 70.0% 2-1-2-2
2 4-1-1-4 40.0% 50.0% 60.0% 2-1-1-3
3 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-1-0-6
4 2-1-3-4 20.0% 30.0% 60.0% 1-1-2-3
5 0-1-0-9 0.0% 10.0% 10.0% 0-0-0-7
6 0-3-1-6 0.0% 30.0% 40.0% 0-2-0-5
7 0-1-1-8 0.0% 10.0% 20.0% 0-1-1-5
8 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 1-0-0-6
9 1-0-0-8 11.1% 11.1% 11.1% 1-0-0-6
10 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1% 0-0-1-6
11〜 0-0-0-36 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-31
【上位馬の人気と主な配当(過去10年)】
14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
グレード G2 G1
1着人気 2 4 2 1 1 9 2 4 8 2
2着人気 6 1 5 7 6 2 4 6 3 1
3着人気 1 6 4 4 2 4 1 1 7 10
単勝 240円 1,200円 390円 240円 350円 2,220円 410円 1,220円 5,870円 360円
馬連 7,020円 840円 1,470円 2,320円 2,930円 3,680円 1,110円 19,080円 10,980円 830円
馬単 9,090円 2,940円 2,510円 3,390円 3,750円 10,940円 1,970円 37,610円 39,630円 1,580円
3連複 1,620円 1,980円 2,540円 4,830円 2,780円 10,740円 1,350円 7,240円 50,990円 8,980円
3連単 20,050円 16,620円 12,810円 23,910円 17,450円 93,560円 7,810円 106,210円 537,590円 31,240円

チェック21〜2枠は苦戦

 枠番別の成績は、1、2枠が計【0.1.1.24】と苦戦しており複勝率7.7%。また一見すると好成績の3枠も一昨年1番人気9着のエフフォーリア、昨年3番人気9着のヴェルトライゼンデなど、3番人気以内の4頭はすべて馬券圏外に敗退している。外の8枠になるとやや苦しいものの、全体としては中から外めの枠を引いた馬を狙っていきたいレースだ。
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【枠番別成績(過去10年)】
枠番 成績 勝率 連対率 複勝率 1〜3番人気
1 0-1-0-12 0.0% 7.7% 7.7% 0-0-0-1
2 0-0-1-12 0.0% 0.0% 7.7% 0-0-0-3
3 2-3-1-10 12.5% 31.3% 37.5% 0-0-0-4
4 2-1-2-12 11.8% 17.6% 29.4% 1-1-2-0
5 2-1-2-13 11.1% 16.7% 27.8% 2-1-1-3
6 1-2-1-15 5.3% 15.8% 21.1% 0-1-1-1
7 2-1-2-14 10.5% 15.8% 26.3% 2-1-0-2
8 1-1-1-16 5.3% 10.5% 15.8% 1-0-0-2

チェック34〜5歳馬が6歳以上を圧倒

 牡・セン馬の年齢別では、4歳馬が【3.2.6.23】で複勝率32.4%をマーク。5歳馬が【4.3.2.25】同26.5%でこれに続く。G2時代も6歳以上のベテランは苦戦していたが、G1昇格後の好走は2017年2着のステファノス(6歳)1頭のみ。4〜5歳馬が中心になるレースで、G1になってからは5歳馬の成績が上がっている。
 牝馬は2020年にラッキーライラック、クロノジェネシスが1、2着で、ほかにレイパパレやスターズオンアースなどが馬券に絡んでおり、牝馬全体では【3.3.1.11】複勝率38.9%。G1で既に実績を残している馬や、5連勝中だった21年レイパパレのような勢いのある馬であれば、牡馬相手でも互角以上の勝負になる。
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【性齢別成績(過去10年)】
性別 年齢 成績 勝率 連対率 複勝率 G1昇格後
牡・セン 4歳 3-2-6-23 8.8% 14.7% 32.4% 1-1-5-21
5歳 4-3-2-25 11.8% 20.6% 26.5% 4-2-2-23
6歳 0-1-1-25 0.0% 3.7% 7.4% 0-1-0-17
7歳〜 0-1-0-20 0.0% 4.8% 4.8% 0-0-0-12
牝馬 4歳 1-2-0-4 14.3% 42.9% 42.9% 1-2-0-1
5歳 2-1-1-6 20.0% 30.0% 40.0% 1-1-0-5
6歳〜 0-0-0-1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-1

チェック4前走はG1〜G2で5着以内を目安に

 前走クラス別では、中央G1組が【2.3.3.14】複勝率36.4%、中央G2組が【5.6.6.65】同20.7%。さらに海外G1組2頭も含め、好走馬30頭中27頭は前走G1〜G2組が占めている。中央G1〜G2組は前走5着以内が目安になり、6着以下から巻き返した馬はG1組が好走馬8頭中1頭、G2組が17頭中3頭しかいない。この4頭はすべて2000〜2200mのG1好走実績馬だった。
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【前走着順別成績(過去10年)】
前走 前走着順 成績 勝率 連対率 複勝率
中央G1 1着 0-0-2-4 0.0% 0.0% 33.3%
2着 1-0-1-0 50.0% 50.0% 100.0%
3着 0-2-0-4 0.0% 33.3% 33.3%
4〜5着 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%
6着以下 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0%
2-3-3-14 9.1% 22.7% 36.4%
中央G2 1着 1-1-3-11 6.3% 12.5% 31.3%
2着 2-1-1-10 14.3% 21.4% 28.6%
3着 0-1-1-9 0.0% 9.1% 18.2%
4〜5着 2-1-0-9 16.7% 25.0% 25.0%
6着以下 0-2-1-26 0.0% 6.9% 10.3%
5-6-6-65 6.1% 13.4% 20.7%

チェック5栗東CW組が中心、栗東坂路なら1ハロン12秒8以下

 過去10年の出走馬の追い切りを「競馬道 調教マスター」で分析すると、栗東CWコースで追い切られた馬が、複勝率38.1%と抜群。このCW組はラスト1ハロンが12秒を切ると、複勝率は42.3%とさらに上がってくる。
 栗東坂路組は好走確率や好走馬数ではCW組に譲る。こちらはCW以上にラスト1ハロンの数字で明暗が分かれており、好走11頭中10頭は1ハロン12秒8以下。12秒9以上の馬は1頭しか好走していない。該当馬は多くないが、12秒9以上を要した馬がいれば減点が必要だろう。 「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
【主な追い切りコース別成績(過去10年)】
コース 1ハロン 成績 勝率 連対率 複勝率
栗東坂路 4-3-4-44 7.3% 12.7% 20.0%
〜12.8 4-2-4-32 9.5% 14.3% 23.8%
12.9〜 0-1-0-12 0.0% 7.7% 7.7%
栗東CW 6-6-4-26 14.3% 28.6% 38.1%
〜11.9 3-4-4-15 11.5% 26.9% 42.3%
12.0〜 3-2-0-11 18.8% 31.3% 31.3%
美浦南坂 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0%
美浦南W 0-1-1-28 0.0% 3.3% 6.7%