今週は競馬の祭典・ダービーが東京芝2400ｍで行われる。さらに目黒記念、葵Ｓも開催される。そこで、過去のデータからこれらの重賞レースの傾向を占う。
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第91回 日本ダービー（Ｇ１）
５月26日（日） 東京競馬場 芝2400ｍ
すべてのホースマンにとって一番の目標とも言われる一戦、日本ダービー。皐月賞に続く３歳牡馬クラシックの第２弾となる。過去10年では2015年のドゥラメンテと20年のコントレイルが春二冠を達成するなど、基本的には１冠目の皐月賞組が強いレースだ。ただ、過去５年の優勝馬のうち、ロジャーバローズとシャフリヤールは別路線組。昨年は僅差３着に青葉賞組のハーツコンチェルトが食い込むなど、他の多くのＧ１で見られるステップの多様化が日本ダービーでも出ているような印象もある。今年は果たしてどんな結果が待っているのか、過去の傾向を見てみよう。
連対馬はほぼ５番人気以内から
過去10年、１〜５番人気が計【9.10.4.27】で６番人気以下で連対した馬は2019年の優勝馬・ロジャーバローズのみ。３着には穴馬が食い込むケースも少なからず見られるものの、連対候補はまず５番人気以内の馬から選びたい。
ただ、過去10年のうち2017年までの４年間は１番人気と３番人気が複勝率100％を記録していたのに対し、18年以降は少し穴よりにシフトした傾向が出ている。３連単285万馬券になった2018年のような例は極端にしても、あまり人気馬ばかりで固めてしまうのは得策ではない。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
ただ、過去10年のうち2017年までの４年間は１番人気と３番人気が複勝率100％を記録していたのに対し、18年以降は少し穴よりにシフトした傾向が出ている。３連単285万馬券になった2018年のような例は極端にしても、あまり人気馬ばかりで固めてしまうのは得策ではない。
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| 人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 〜2017年 | 2018年〜 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2-3-2-3 | 20.0% | 50.0% | 70.0% | 1-1-2-0 | 1-2-0-3 |
| 2 | 1-3-1-5 | 10.0% | 40.0% | 50.0% | 1-1-0-2 | 0-2-1-3 |
| 3 | 3-2-1-4 | 30.0% | 50.0% | 60.0% | 2-1-1-0 | 1-1-0-4 |
| 4 | 2-1-0-7 | 20.0% | 30.0% | 30.0% | 0-0-0-4 | 2-1-0-3 |
| 5 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% | 0-1-0-3 | 1-0-0-5 |
| 6 | 0-0-1-9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0-0-0-4 | 0-0-1-5 |
| 7 | 0-0-1-9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0-0-0-4 | 0-0-1-5 |
| 8 | 0-0-0-10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0-0-0-4 | 0-0-0-6 |
| 9 | 0-0-1-9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0-0-0-4 | 0-0-1-5 |
| 10 | 0-0-1-9 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0-0-0-4 | 0-0-1-5 |
| 11〜 | 1-0-2-75 | 1.3% | 1.3% | 3.8% | 0-1-0-34 | 1-0-1-45 |
| 年 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| １着人気 | 3 | 1 | 3 | 2 | 5 | 12 | 1 | 4 | 3 | 4 |
| ２着人気 | 1 | 5 | 2 | 3 | 4 | 3 | 2 | 1 | 2 | 1 |
| ３着人気 | 12 | 3 | 1 | 1 | 16 | 2 | 10 | 9 | 7 | 6 |
| 単勝 | 560円 | 190円 | 400円 | 530円 | 1,250円 | 9,310円 | 140円 | 1,170円 | 420円 | 830円 |
| 馬連 | 850円 | 1,980円 | 700円 | 1,620円 | 7,950円 | 11,200円 | 270円 | 1,010円 | 730円 | 690円 |
| 馬単 | 1,860円 | 2,220円 | 1,420円 | 2,860円 | 15,520円 | 47,090円 | 350円 | 3,360円 | 1,440円 | 2,330円 |
| ３連複 | 27,470円 | 3,950円 | 850円 | 2,220円 | 521,600円 | 12,050円 | 2,480円 | 8,800円 | 4,570円 | 4,700円 |
| ３連単 | 103,300円 | 15,760円 | 4,600円 | 11,870円 | 2,856,300円 | 199,060円 | 5,140円 | 58,980円 | 15,770円 | 29,810円 |
内枠がやや優勢、穴馬ではより顕著に
枠番別の成績では、１〜４枠と５〜８枠がそれぞれ好走馬15頭ずつと半々に分かれている。ただ、フルゲート18頭時には７、８枠には３頭が入ることから、好走確率でみれば内めのほうが優勢だ。特に穴っぽい馬ではその傾向が強く、６番人気以下で３着以内に入った７頭中５頭は１〜４枠。優勝した2019年ロジャーバローズも１枠１番だった。特に７、８枠を引いた６番人気以下の馬は43頭すべて圏外に終わっているため、穴馬選びの際には注意したい。
※データ分析なら競馬道OnLineデータや競馬Compassがおすすめ
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| 枠 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | ６番人気以下 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2-2-1-15 | 10.0% | 20.0% | 25.0% | 1-0-0-13 |
| 2 | 1-1-2-16 | 5.0% | 10.0% | 20.0% | 0-0-2-15 |
| 3 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% | 0-0-1-12 |
| 4 | 0-2-1-16 | 0.0% | 10.5% | 15.8% | 0-0-1-13 |
| 5 | 1-0-0-19 | 5.0% | 5.0% | 5.0% | 0-0-0-16 |
| 6 | 2-2-3-13 | 10.0% | 20.0% | 35.0% | 0-0-2-9 |
| 7 | 2-1-1-25 | 6.9% | 10.3% | 13.8% | 0-0-0-19 |
| 8 | 1-1-1-27 | 3.3% | 6.7% | 10.0% | 0-0-0-24 |
| 1〜4 | 4-6-5-64 | 5.1% | 12.7% | 19.0% | 1-0-4-53 |
| 5〜8 | 6-4-5-84 | 6.1% | 10.1% | 15.2% | 0-0-2-68 |
皐月賞組は１〜３着馬が安定
前走レース別では、やはり１冠目の皐月賞組が圧倒的で【8.9.6.70】と、好走馬30頭中23頭を占める。この組は、その好走した23頭中19頭が皐月賞５着以内馬。中でも皐月賞１〜３着馬の好走確率が高く４着以下になると信頼性は低下する。
その皐月賞４着以下から巻き返して馬券に絡んだ７頭は表に挙げた通り。７頭のうち６頭は皐月賞では５番人気以内の支持を受け、うち５頭はこのダービーでも５番人気以内。皐月賞で上位人気の期待に応えられなくても、もう一度ダービーで人気に推されるような馬が好走している。なお、この条件に合致しないヴェルトライゼンデは皐月賞前のホープフルＳとスプリングＳで連続２着。アスクビクターモアは弥生賞制覇と、もう少し人気になっても不思議はない実績を残していた。
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その皐月賞４着以下から巻き返して馬券に絡んだ７頭は表に挙げた通り。７頭のうち６頭は皐月賞では５番人気以内の支持を受け、うち５頭はこのダービーでも５番人気以内。皐月賞で上位人気の期待に応えられなくても、もう一度ダービーで人気に推されるような馬が好走している。なお、この条件に合致しないヴェルトライゼンデは皐月賞前のホープフルＳとスプリングＳで連続２着。アスクビクターモアは弥生賞制覇と、もう少し人気になっても不思議はない実績を残していた。
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| 皐月賞 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| １着 | 2-4-1-3 | 20.0% | 60.0% | 70.0% |
| ２着 | 2-2-1-5 | 20.0% | 40.0% | 50.0% |
| ３着 | 1-2-1-5 | 11.1% | 33.3% | 44.4% |
| ４着 | 1-0-0-7 | 12.5% | 12.5% | 12.5% |
| ５着 | 1-0-1-6 | 12.5% | 12.5% | 25.0% |
| ６〜９着 | 1-1-2-20 | 4.2% | 8.3% | 16.7% |
| 10着〜 | 0-0-0-24 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| 年 | 馬名 | 人気 | 着順 | 前走人気 | 前走着順 |
|---|---|---|---|---|---|
| 14 | ワンアンドオンリー | 3 | 1 | 4 | 4 |
| 15 | サトノクラウン | 3 | 3 | 1 | 6 |
| 17 | レイデオロ | 2 | 1 | 5 | 5 |
| スワーヴリチャード | 3 | 2 | 2 | 6 | |
| 18 | ワグネリアン | 5 | 1 | 1 | 7 |
| 20 | ヴェルトライゼンデ | 10 | 3 | 4 | 8 |
| 22 | アスクビクターモア | 7 | 3 | 6 | 5 |
皐月賞以外なら前走連対馬
前走皐月賞以外からの好走馬７頭を見ると、そのうち６頭は前走連対馬（４頭は１着馬）だった。前走３着以下から好走したのは、2014年に青葉賞６着からダービー３着になったマイネルフロストのみ。同馬は前々走の毎日杯で勝利を飾っていた。皐月賞以外の組なら、基本的には前走連対馬以外は苦しいと考えたい。
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| 前走着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|
| １着 | 1-1-2-31 | 2.9% | 5.7% | 11.4% |
| ２着 | 1-0-1-23 | 4.0% | 4.0% | 8.0% |
| ３〜５着 | 0-0-0-6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
| ６着〜 | 0-0-1-17 | 0.0% | 0.0% | 5.6% |
近年は「馬ナリ」優位に拍車
過去10年の出走馬の追い切りを、パソコン用調教分析ソフト「競馬道調教マスター」で分析すると、連対馬20頭中16頭が馬ナリでの追い切り馬。2017年と昨年が美浦南Ｗのレイデオロとタスティエーラ、2018〜21年が栗東坂路組、そして昨年が栗東Ｐのドウデュースと馬ナリ調整馬が７連勝を記録している。一方、一杯（叩一杯等も含む、以下同）や強目の追い切り馬で優勝馬が出ているのは、坂路追いの馬だけ。コースで一杯や強目に追われた馬は、すべて２着以下に終わっている。
「競馬道調教マスター」について詳しく知りたい人はコチラまで。
| 脚色 | コース | 成績 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一杯 | 坂路 | 1-0-1-11 | 7.7% | 7.7% | 15.4% |
| その他 | 0-1-1-19 | 0.0% | 4.8% | 9.5% | |
| 強目 | 坂路 | 1-0-1-16 | 5.6% | 5.6% | 11.1% |
| その他 | 0-1-2-27 | 0.0% | 3.3% | 10.0% | |
| 馬ナリ | 坂路 | 4-0-1-20 | 16.0% | 16.0% | 20.0% |
| その他 | 4-8-4-55 | 5.6% | 16.9% | 22.5% |